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女子校である特性を活かし、 生徒も教職員も「楽しい」と思える学校に

校長 中川 千津江 先生

男女別学だからできる教育がある

「思春期においては、男女別学が望ましい」――教員歴46年、女子校である本校に勤めて44年。長くこの仕事に就かせていただいて、改めて強くそう感じます。もちろん私個人の考えであり、共学を否定するものではありませんが、別学だからできる教育は確かにあると思うのです。

思春期の女子は、異性である男子の目が気になって、はっきりと自己主張したり、前面に出たりすることを躊躇しがちです。しかし、女子校にはそれがありません。「こうありたい」という本来の自分でいられるのです。

加えて大きいのは、学校生活のすべてを「女子だけで完結させる」必要があることでしょう。「女子は力仕事をしなくていい」「男子が委員長、女子が副委員長」といった古いジェンダーのバイアスがないことは大きな魅力ですね。

そもそも、男子と女子は脳の発達の仕組みが違います。男子は論理で考え、女子は感情で考えると言われますよね。それがリーダーシップや協働性においても、細かい気配りや阿吽の呼吸という強みとなって発揮されます。

授業を6限までとし、7限を「自己探求」の時間に

本校は、生徒層の個性がとても豊かな学校です。仮に、似たタイプの生徒が集まり整った状態をまん丸なボールだとするなら、本校はラグビーボールのように少し変わった形をしているイメージですね。たとえば基礎学力の差や、卒業後の進路選択の幅も広い傾向があります。その中で女子校らしい「自分らしさ」を追究するためには、環境の整備も欠かせません。

特に力を入れているのが、2021年度から設置した「自己探求」の時間です。これは、すべての生徒が自分のやりたいことを見つけて深める時間。通常の授業は6限までとし、毎日7限目をこれに充てています。何に取り組むかは完全に生徒の自由です。クラブ活動を頑張るもよし、勉強するもよし。アルバイトに精を出す生徒もいます。

人間関係が良好で、やりがいと安心感にあふれる働きやすい職場に

また、女子特有の共感性の高さは、学業においても強く表れます。たとえば「あの先生が好きだから、その担当教科も好きになる」とか「大好きな先生に認めてもらいたくて頑張る」とか、そこをモチベーションにできるんです。

すると、教員自身が生き生きとした魅力的な人であることは欠かせませんが、そのためにも学校は、教員にとって「やる気に満ち、安心して働ける場」であるべきと考えます。

その点において、本校は非常に良好な職場環境だと自負しています。まず、教職員同士の仲がとにかく良いです。また、経験の浅い若い教員の相談にもよく乗り、失敗も組織全体でカバーしようとする文化がありますね。

実は私自身も駆け出しの頃、ベテラン教員に意地悪を言われたり、理不尽な指示を受けたりすることがありました。それで「自分が上の立場になったら、絶対にこんなことはしないぞ!」と固く心に誓っていたのです。同じ働くなら、やはり楽しく仕事をしたいじゃないですか。

給与面も、恥ずかしくないものをお出ししているつもりです。生徒募集で大きな成果が出た年は、特別賞与で全教職員に還元したこともありましたね。そのおかげもあってか、本校の教職員はほとんど辞めません(笑)。

もちろんお金を第一義とするわけではありませんが、教職員の士気は絶対に生徒に伝わるものです。この先生は、「仕事だから仕方なく授業をしているのか」「私たちに接することや教えることを楽しいと思っているのか」、特に女子はそのあたりを敏感に感じ取りますからね。

生徒と泣き笑いを共にし、成長の瞬間を目撃できる醍醐味

一方で、楽しさの中で責務を果たしてもらうことは大前提です。本校が教職員に求める理想の人材像は、大きく四つあります。それは「元気・やる気・行動力のある人」「自我を通すのではなく、相手の立場や気持ちを理解し、態度や言葉でそれを表せる人」「生徒や保護者に寄り添い、信頼してもらえる人」「企画力・情報処理能力があり、運営力や行動力のある人」です。

私はこれらが「教師力」だと考えます。たとえば生徒が勉強でわからないことがあったとき、それを教員である自分の責任だと感じるかどうか。いかにも「先生然」として、偉そうにしないか。先ほども申しました女子校であることや女子の特性を鑑みつつ、いかに生徒に寄り添うかを大切にしてほしいです。

教員のちょっとした働きかけで、本当に生徒は変わります。その変容に立ち会える瞬間こそ、まさにこの仕事の醍醐味ではないでしょうか。しかしそれは、大人が勝手に作り上げた理想に子どもたちを当てはめ、画一的な人間を作ることとは違います。生徒ともに、大声で笑ったり、泣いたり、ときには怒ったり。生徒の成長の過程における、一つひとつの場面を共有できる日々の中に、やりがいがあるのだと思います。

生徒も教職員も元気になれる場でありたい

建学の精神に基づいて、独自の教育に取り組めるのが私学の魅力です。その中で本校は「あなたがいるから(学校や職場や家庭が)楽しいね!」と言ってもらえるような人を育てたい。先行き不透明なこの時代に、主体性と多様性を持って、他者と協働できる人になってほしいと願います。

とにかく私は、本校を通じて生徒にも教職員にも「元気になってほしい」のです。生徒は通うのが楽しく、教職員は働くのが楽しい。そんな学び舎でありたいと思っています。

(このインタビューは2021年5月に行いました。)

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