学校教員の採用方法
私立学校の場合、公立のように年に一度の教員採用試験さえ受けておけば良いというようなものはなく、複数のルートを通じて情報をより多く集めるという点が大切になってきます。
公立
- ・専任教諭は各都道府県教員採用試験
- ・専任以外は各地域の自治体への登録から
- ・公立採用試験ガイド( TAC教員講座ホームページ)
私学
- ・各都道府県私学協会での登録から
- ・私学適性試験試験名簿から
- ・大学の就職課・厚生課から
- ・各私立学校H.P.にて募集
- ・教員人材派遣紹介会社から
- ・直接学校への問い合わせ
私学教員採用の現状
私学の採用形態は三種類あります。
「専任教諭」とはいわゆる正規採用で、民間企業でいうところの正社員です。
「専任教諭」として採用されると、基本的には定年までその学校で勤めることとなります。
「非常勤講師」は授業のみを担当するパートタイム的な立場です。
基本的に契約した授業時間のみ勤務し、校務分掌や学級担任を担当することはありません。
「常勤講師」は学校によって位置づけの若干違いがありますが、基本的に仕事内容や勤務の時間帯は専任教諭と変わりません。 異なるのは雇用期間が区切られているという点です。
基本的には一年ごとの契約更新となり、おおよそ3年前後を目安に「専任教諭」として採用するかどうかを判断するという学校が多いようです。
私学は基本的に欠員補充!
- ・教員希望者は、公立教員採用試験に流れている
- ・募集は若干名(選考は厳しい)
- ・採用時評価により、雇用形態の変更が起こる場合がある(専任教諭・常勤講師・非常勤講師)
- ・採用試験の内容は様々なパターンがある
- ・募集の多い順 1.数学 2.理科 3.英語 4.国語 5.社会 6.実技教科
選考の内容について
「常勤講師」および「専任教諭」の採用試験については、筆記試験・面接・模擬授業と一通りを課す場合が多いです。筆記試験の内容は学校によって様々ですが、専門科目の学科試験の結果を重視する学校が多いようです。特に中学高校の教員の場合、教職教養や一般常識の点数がどんなに取れていたとしても、専門科目が基準に届かないとその教科を専門的に教える教員としては適切ではないと判断されてしまいます。
試験のレベルは学校によっても幅がありますが、例えはセンター試験の問題などは毎年目を通すようにし、最低でも8~9割は得点できる状態にしておきましょう。
選考の内容
- ・書類選考(履歴書・各種証明書・自己推薦文など)
- ・専門教科筆記試験
- ・教諭教養筆記試験
- ・小論文
- ・適性試験
- ・模擬試験
- ・面接
- ・その他
採用の時期について
専任教諭および常勤講師の採用試験は秋口(8月後半~11月初め)が一番の山場になります。 公立の採用試験が終わってから私学の教員も考えようと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、その時期から情報収集を始めたのではせっかくの私学教員の採用選考の機会を逃す心配があるといえます。教員になる道を考えるのなら、公立の採用試験と並行して私学の教員採用の情報も集めておくことが大切です。
非常勤講師の求人の動きは年末から動き始め、年明けからが活発になります。