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  3. 校長 林 信康 先生

変化の時代だからこそ、すべてにおいて柔軟であってほしい

校長 林 信康 先生

脈々と受け継がれる“主体的な学び”

創立111年の歴史を持つ京都女子学園を母体とする本校では、一貫して、女性の地位向上をめざし、心豊かな人材を育むための教育を実践してきました。

それはまさに現在、日本が推し進めようとしている教育です。本校では勉強、学校行事・生徒会活動の特別活動、そしてクラブの課外活動など、すべての教育活動を、「学び」として大切にするとともに、生徒たちがそれらに主体的に取り組むことを重んじてきました。やっと、そういう時代になったのだ。そんな思いでおります(笑)。

そうした本校の伝統が象徴的にあらわれているものの一つが、学校行事です。特に体育祭・文化祭では、生徒自身がクリエイティブな発想をもって、互いを認め合いながらディスカッションを重ね、答えのない課題をクリアし、一つの目標に向かって協働し、達成していく姿を見ることができます。2020年度はコロナ禍で体育祭が中止となりましたが、高校では生徒の熱意により、50年の歴史を誇る名物プログラム「応援合戦」が実施されました。また、中学校では体育祭・文化祭の代替行事として「KGS ICT festival」を開催しました。

2022年度よりコースを再編・新設

現在、そうした本校の教育の強みをさらに効果的なものとするために、学校改革を進めているところです。京都女子大学への進学を前提とした専門学科「ウィステリア科」(高校)はそのままに、2022年度より従来の「コース・類型制度」を一新します。

6年一貫教育では、中1は「東雲コース」「藤華コース」の2コース制、中2~高1は医療系を目指す「顕道コース」を加えた3コース制、高2・高3は「理医コース」「人社コース」「文理コース」の3コース制とし、学年主体からコース主体へと形を変えることで着実な学力の伸長を図ります。

また高校の普通科に、難関国公立大学をめざす「CSコース」を新設。国公立大学・難関私立大学への進学を目標とする「Ⅱ類型」においては、高2進級時、難関私立大学受験に特化した学びを展開する「Ⅰ類型」を選択することができます。

何事に対しても柔軟であることが肝要

私自身は今、学校は、幕末の動乱期のような時代にあると感じています。学校そのものが大きく変わる時代であり、もし変わることができなければ、取り残されてしまう。本校では今、新しいコース制のカリキュラム・プログラムを創り上げるべく、4つのプロジェクトチームが動いていますが、かつて若き志士たちによって明治維新が成し遂げられたように、学校改革に向けては、若手の教員に大いに活躍してほしいという思いがあります。

そしてもう一つ、時代に関わらず、人間形成という大事な使命を担う中等教育に携わる教員は、「生徒一人ひとりを大切にし、熱意を持って向き合い、適度な距離感をもって主体的に学ばせることができる」人であってほしいと考えます。

これらを踏まえて、今の教育現場において求められる教員像をひとことで表現するならば、「柔軟性を備えている人」です。時代に即した教育を創造し、実践するために必要なのは、きちんと今まで通りの仕事をこなすだけの人でも、重箱の隅をつつくような人でもなく、次代を見据え、変化を恐れず、クリエイティブな発想で協働することができる人です。また、生徒の個性・特性は多様です。さらにそれぞれが反抗期を迎えますが、それは成長の証であり、大人へと成長していく過程での学びでもありますから、押さえつけ萎縮させてしまっては、社会で活躍できるような人間は育ちません。個性・特性を把握し、個々に合わせて対応することが大切なのです。

私学の使命は、建学の精神の実践にこそある

私学の使命は、建学の精神に則って教育を行うことだと思います。建学の精神があり、それを実践していることにこそ、私学の存在意義があると考えます。私学にとってそれだけ大事なものであり、教員はその実践の一翼を担うことになりますから、そこに共感できなければ、たとえ専任教諭になれたとしても、教員として納得して教育を行うことができないかもしれません。私学の教員になられる際には、建学の精神に共感できる学校を選ぶことをおすすめします。

本校の場合、建学の精神「自立」「共生」「感謝」の根底には、仏教の教えがあります。寛容性や思いやりの心を育むものとして宗教教育を大切にしている本校で、宗教科の教員を務めてきた私が実感している教員という仕事の醍醐味は、生徒の人間性を育む過程において、教員も成長できるということ。建学の精神に基づき、「社会に貢献できる人になってほしい」という思いを持って教壇に立つ日々は、やりがいに満ちています。さらに、送り出した卒業生たちがさまざまな分野で活躍することで、大きな喜びを得ることができます。

そこには当然ながら、責任が伴います。失敗が怖いという人、失敗をしたくないという人、あるいは完璧でありたいという人もいるかもしれませんが、学校は、生徒たちとともに教員も成長していく場ですから、失敗はつきものです。むしろ失敗を繰り返すことで、成長していくのではないでしょうか。私もそうです。若いころ忙しさから生徒と距離を置いたことが原因で反発されてしまい、悩んだことがありました。今でも失敗します。でも、気づいたときに変えればいい。そのためにも、状況に応じた適切な判断や対応ができる柔軟性を身につけてください。学校改革、生徒への対応などといったすべてにおいて、失敗を恐れず、のびのびと自由な発想で取り組んでほしいと思います。

さらに言えば、さまざまな場面で的確な判断をするためには、コミュニケーションを通して他者の意見に耳を傾けることが不可欠です。誰しも、自分の正当性・正義を信じる、自己中心的な考え方を持っています。正義と正義のぶつかり合いが争いを生み出します。真実のひかりに照らされながら、この自己中心性を自覚することの大切さを示したものが、本校の建学の精神です。教員にも、自分の中にある自己中心性をとことん見つめ、認識し、反省しながら、互いに尊重し合い、話し合ってほしいと思います。そして従わせるのではなく、多様な意見を聞き、その場をおさめるためだけではない、先を見越した真の調和をめざしてほしい。その先にこそ、建学の精神が息づく、時代に即した教育の実践があると信じています。

(このインタビューは2021年6月に行いました。)

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