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先生になりたいあなたが、理想の教育現場を見つける方法 ~私学研究のススメ~【後編】

2021/03/12

私学こそ、人として、教員としての可能性を広げられる場。 『shigaku.net』で、あなたにぴったりのフィールド探しを。

「どこもやっていることは一緒」。私立学校になじみがない方ほど、そう思ってしまいがちです。でも例えば、どこにでもある“文化祭” 、増加傾向にある“海外研修”も、学校によって異なることをご存じでしょうか。このコラムでは、私立学校に特化した情報誌『私立中高 進学通信』の担当スタッフに、私立学校の魅力や、その情報収集術についてお話を伺います。
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記事・取材:小河砂綾

Interview:エデュケーショナルネットワーク 岡崎

関西圏の私立学校に特化した情報誌『私立中高 進学通信 関西版』の営業担当。きめ細かくしなやかな対応で、パンフレットをはじめさまざまな学校広報ツールの制作を手掛ける。

Interviewer:ライター 小河

学校・企業関連の取材・執筆に携わって約20年、思春期目前の息子を持つアラフィフ世代。

関西2府4県の私学を網羅し、学校紹介動画も豊富な『shigaku.net』

小河: 前回、本当に働きたい学校に出会えるツールとして、首都圏学校情報検索サイト『スクールポット』をご紹介しました。今回はまず、その関西版である『shigaku.net』の特徴を、情報誌『私立中高 進学通信 関西版』の営業担当・岡崎さんに伺いました。
関西2府4県の私学情報が網羅されていますが、特筆すべきは、「動画一覧」ページにある学校紹介動画の高い充実さです。文章や写真では分からない空気感、いわば学校の“リアル”を体感できるのが動画の魅力。特色ある授業や取り組み、行事、クラブ活動の様子などを伝えるものから、生徒・卒業生のインタビュー、教員からのメッセージなど、内容もバリエーション豊富です。

岡崎

小河: 筆者が個人的に「いいなぁ」と感じたのは、生徒による最寄り駅から学校までのルート案内。動画・マップ・生徒によるナレーションを組み合わせた分かりやすいアクセス案内であると同時に、生徒たちが歩きながら“学校のいいところ”について話していたり、正門で出迎える先生方と挨拶を交わしていたりと、学校の雰囲気を知ることができるツールとなっていました。
平均3分間と短くまとめているので、保護者の方ならお子さんがその学校に通う姿を、教員の方ならその学校の生徒と接する自分の姿をイメージできるものとなっています。関西では年間30本以上の動画を制作し、随時アップしているので、就職・転職のツールとしてぜひ活用いただきたいと思います。

岡崎

教員としてとことん追求したいことがある人こそ、私学へ

小河: すでに教員として活躍されている場合、「今の学校で十分」という方が多いかもしれません。住めば都、愛着もわいてきます。また、教員を目指す方の中には、「教員=公立の教諭」と考えている方も少なくないでしょう。でももし「○○を導入したい」「〇〇を突き詰めたい」といった思いがあるなら、「就職・転職先の候補として、私学にも目を向けてほしい」と岡崎さん。
多くの私学は転勤がありません。建学の精神や独自のカラーに沿ってさえいれば、じっくりと腰を据えて、教員としてやりたいことをとことん追求できる環境が整っているケースが多いと思います。教員としてのスタイルを確立しやすいのではないでしょうか。

岡崎

小河: 確かに一つの学校に長くいれば、授業力を磨いたり、教科学習の研究をしたりといったことにも落ち着いて取り組めます。施設が整っている私学は、部活動の指導に力を注ぎたいという方にもぴったりと言えるでしょう。
勤続期間が長くなると、教え子との関わりも深くなります。大学卒業後から65歳の定年まで、約43年間にわたって人を育て、大学へと送り出し、その後の成長過程を見守ることもできるんです。これって、とてもステキなことだと思います。

岡崎

小河: つまり私学は、教員としてのやりがいや醍醐味を、より強く実感できる場であるということ。特にやりたいことが明確にある方、向上心が高い方にとっては、魅力的な選択肢と言えるのではないでしょうか。

さまざまな可能性を秘めた私学なら、人として大きく成長できる

小河: 岡崎さん曰く、実は私学という場所は、「教員になるか否か迷っている方、教員は選択肢の一つという方にとってもメリットの大きい職場」なのだそう。なぜなら私学には、職業に関わらず求められる素養を磨き、社会人として、人として成長していける環境があるからです。
私学は、オープンスクールなどを通じて受験生やその保護者と接したり、外部機関や一般企業との連携のもと新たな仕組み・取り組みを導入したりと、外部と関わりを持つ機会が多いことも特徴の一つ。教員特有の業務“教えること”以外のさまざまな仕事に居見がある好奇心旺盛な方も、多様な業務の経験を通してやりがいを感じられると思います。また、それらを通して養われる広い視野や柔軟な対応力は、業界に関わらず、ステップアップしていく上での基盤となります。

岡崎

小河: 「教員は向いていない」「他の職種も経験したい」といった理由で転職する場合も、次につながる力が備わっているということなんですね。
公立から私学に転職された理科の教員で、現在、大学・地域・企業と連携する6年一貫の探究学習の企画・運営を担っている方がおられます。また、教務を担当されている教員の方が、新たな教育の導入に向けた勉強のために海外留学を申し出たところ、認められ、仕事の一貫として留学することが決まったというケースもあります。自ら教育や学校の改革に携わり、その発展に貢献できる可能性もあるんです。

岡崎

小河: 建学の精神や学校のカラーといった制約、それをたとえば“青”とするならば、明るいスカイブルーから深みのあるネイビーまで、どの色調でいくかはあなだ次第と言えるのではないでしょうか。迷いはあるけど教員を経験したいという方、教員の真のやりがいを実感したいという方、そして、教育を切り口にチャレンジをしたいという方。自らの可能性を広げる場として、私学に目を向けてみませんか?
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