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教員研修・育成セミナーレポート

[STC研修] 初任者研修【春】1日目

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私立学校の魅力を支える教員を育成する弊社研修企画「School Training College(以下、STC)」が本年度もスタートしました。初回は一人ひとりが「教師」として働く意識を高め授業を担うにあたっておさえておきたい基本を学んでいただきました。

初任者の先生方を対象に、4月27・28日の両日、岩倉高等学校にて初任者研修【春】を実施いたしました。参加者は77名。2日間じっくりと研修に取り組まれました。5、6人の少人数グループに分かれて着席した先生方は「こんにちは」「よろしくお願いします」と挨拶を交わすだけでなく、開始前から自己紹介をするなど研修に前向きな姿勢が見て取れました。
研修に入る前に、ガイダンスと簡単な自己紹介をゲーム感覚で行う「イグニッションプログラム」で緊張をほぐしていきます。12月までの計10回の研修を共に過ごす「仲間」として、たびたび顔を合わせることになるメンバーです。同じ学校だけでなく「首都圏の私学」という広い枠組みで同期感覚を持っていただけるのではないかと思います。

A 社会人マナー
テーマ「社会人マナー」
14:40~16:00
講師:武藤 恵 先生

教員にふさわしいマナーとは

教員生活と同時に社会人生活のスタートを切る先生方が多い中、学生気分を脱し、社会人にふさわしい礼儀や態度を身に付けるための実践的な内容から始まりました。講師の武藤恵氏は企業・学校の両方 で勤務経験があります。フリーランスのマナー講師としてさまざまな職場でコミュニケーションやホスピタリティについての研修を実践してきました。教員が社会的にどのような目で見られているかを的確に説明しながら、マナーの必要性を説いていきました。
まずマナー研修の目的をおさえます。①社会人マナーの本質を理解し②社会人マナーの基本を身に付ける。③状況ごとにふさわしい対応ができるようになることです。
「特に教員はマナーを身に付けることで生徒への『お手本』としての期待がかかっている」と武藤氏は指摘します。「相手を大切に思う気持ちが、言動を通して伝われば、生徒や保護者、職員室のほかの先生方に対してよりよい成果に結びついていきます」
たとえば「身だしなみ」はその象徴ともいえるでしょう。教員自身の身だしなみが整っていれば生徒指導もスムーズに運びます。

身だしなみ、敬語気づいたら直す

同性同士でペアになり、頭髪からスーツ、靴下やカバン、メイクやネイルまで約50項目のチェックリストに沿って○×をつけて確認していきます。「第一ボタンは留めているか」「シャツの袖をまくっていないかどうか」「時計はシンプルなデザインか」など、かなり細かな点まで率直に指摘しあいます。大人になってから他人に服装や髪型をチェックされる機会はそうあるものではありませんし、学校で先輩の先生が指摘するのもいいにくいもの。これから保護者との面談や保護者会、学校説明会なども増えていく時期ですから若手の先生の「見た目」は、自分の想像以上に大事だと感じていただけたようです。

続いて社会人の鬼門ともいうべき「敬語」。年上の保護者からすれば「社会人なら敬語はスムーズに使えて当たり前」かもしれませんが、日々授業を受け持つ若手の先生方にとっては、敬語を使う実践の場も多くはないのが現状です。アンケートにも「授業内容の相談を他の先生にする際に、このままの言葉遣いでよいのか不安」という声もありました。
「わたし」ではなく「わたくし」、「きのう」ではなく「さくじつ」。クイズ形式のプリントを使いテンポよく確認していきます。正解が少なかったのは「わたくしども」「存じません」「いたしかねます」「左様でございます」など。敬語が使えないことをダメ出しするのではなく、「今日から使っていけばいい」と明るい武藤氏の指導が、前向きな空気を作っていました。

聞く姿勢は教師の基本技術

先生は授業で「話す」ことも大切ですが、信頼される先生、親しみを感じさせる先生になるためには、相手の話を「聞く」姿勢や態度も磨きたいもの。相手の話を「受容」し「支持」するための「繰り返し」「質問」を交えたコミュニケーションをペアワークで体験しました。
まとめに武藤氏はマナーの大切さを次のように語り、研修を締めくくりました。
礼儀正しい人は相手に対する『信頼残高』が積み上げられていきます。けれども、一度でもそれが破られると、個人の信用だけでなく学校全体の評価が下がります。マナーの本質は思いやりや気遣い、心配り。コミュニケーションを円滑にする潤滑油でもあります。自分がマナーを通して、生徒にどのようなメッセージを送っているかを意識してください」。

Bコミュニケーション研修
テーマ「体験型コミュニケーション研修 インプロから学ぶ即興コミュニケーション」
16:10~18:10
講師:池上 奈生美 先生

コミュニケーションは即興劇に似ている

2コマ目の研修内容は「コミュニケーション」です。生徒理解や保護者理解にもつながる、「インプロ・シンキング」という体験型のコミュニケーション研修を実施しました。
講師はインプロジャパンの池上奈生美氏。即興劇であるインプロの俳優として活動する傍ら、そのメソッドを企業研修などに活かして社会人のコミュニケーション能力向上に努めています。なぜ、演劇のメソッドが教育現場のコミュニケーションに役立つのか、池上氏はこう話します。
「コミュニケーションそのものがその瞬間に生まれる、やり直しのきかない即興劇なのです。コミュニケーションとはその場になってみないとどう運ぶかわからないもの、と皆知っていても”きっとこうだろう”という思い込みや固定観念が入ってしまいがちです。インプロ・シンキングは今、この瞬間に起きていることをキャッチするトレーニングなのです」。

伝達力だけでなく行動力やユーモアセンスもはぐくまれる「インプロ・シンキング」は、取り組む際に次の5つの原則を大切にするといいます。
1 直感を大切にする。間違わないだろうか、と自分にストップをかけない。
2 相手のアイデアを受け入れる。違いを受け入れればそれが自分の中に蓄えられる。
3 お互いに協力しあう。 互いにエネルギーを出し合う。無気力になったり指示的にならない。
4 間違いを恐れない。間違いは存在しない。ピンチをチャンスにする関わりととらえる。
5 楽しむ。自分を開放することで、素直に気づく、感じることを大切にする。

80名弱の参加者がいる大きな会場で、体を大きく動かす即興劇は難しそうです。どのようにインプロ・シンキングを体験していくのでしょうか。今回は池上氏のほか5名のサポートスタッフが各グループにつき、グループワークをサポートしつつ情報共有のレポーター役を務めました。
自己紹介に続き、言葉を使ったゲームで頭を解きほぐしていきます。「誕生日」といえば「プレゼント」のように、思い浮かぶ言葉を20個挙げていきます。続いて、1つの言葉から連想を始め、浮かんだ言葉からまた連想をしてカードに書いていくという「言葉つなぎ」の連想を続けます。
この連想が、どのように即興劇になるのか、サポートスタッフによる実演がありました。あるグループの連想カードをもとに、池上氏がナレーション役となりストーリーの発端を作り、語ります。それをもとにサポートスタッフが「家族」を演じ「せりふ」を自らで考えながら劇を作り上げていくというもの。約10分の本物の即興劇を目の前にして「本当にその場で作っているんだ」と、驚いた先生方も多かったようです。

疑似会議でアイデア出しのワーク

研修の最後にはインプロ・シンキングの5つの原則を活かし、行事の「企画会議」を想定したワークを行いました。相手の話を「はい」と受け止め、「そして」と自分の意見を加えるやりとりを通して、より創造的な話し合いにする体験です。
実はこの方法は「Yes, and」というインプロにある考え方を活かしたもの。 先ほどのスタッフの即興劇の根底にも、この考えが流れています。体は動かさなくても、疑似会議の形をとって即興劇を体験できる仕掛けです。グループのメンバーで順番に発言を回していく中で、次々とアイデアが生まれていき、笑顔の絶えない研修となりました。

このほかにもさまざまなワークが紹介され、短時間ではありますが参加した先生はそのすべてを体験できました。「コミュニケーションは楽しい、そう思えることがコミュニケーション能力のある人の姿だと思います。いろいろな生徒がいる中で、彼らとの出会いの瞬間を大切にしていくことが大事ではないでしょうか」と池上氏は締めくくりました。
研修後、参加した先生方からは「会議などで、自分の意見を否定されるのではなどと考えないようにして、積極的に自己開示していきたい」「普段の会話の中から相手の発言を活かした提案ができるよう意識したい」「生徒ともこのYes, and のコミュニケーションをしたい」などの声がありました。

明日からの学校でのコミュニケーションスキル向上に役立つと体感した先生が多かったようです。

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