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コラム

オンライン授業の改善が、教育のデジタル化を加速する

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中学校、高校のオンライン授業

新型コロナウイルス感染症予防の観点から昨年3月から始まった一斉休校。同時に急速に普及したのがオンラインによる授業です。 多くの私立中学高等学校でも授業のオンラインへの切り替えが急速に進みました。すでに一人一台のコンピューター端末を整備している学校も多く、 首都圏の私立中高では約95%がオンライン対応を実現し、学校が再開されたのちも、休校中の取り組みを日々の授業に生かそうとする姿勢が顕著に見ることができます。これから私立学校の教員を目指す人は、教育のデジタル化を見据えたスキルが求められるでしょう。

休校中、多くの私立学校で取り組まれたオンライン授業のスタイルは、大きく分けて2つあります。

まず挙げられるのはZoomやGoogle Meetなどビデオ通話アプリで、教員と、自宅にいる生徒をつなぎ、学校の授業と同じようなスタイルで教える方法です。これは同期型、双方向型、ライブ型などとも言われます。

もう一つは非同期型、オンデマンド型と言い、教材や課題、授業を録画したビデオを 学校のクラウドやYouTubeで配信し、生徒が自分で都合のいい時間を選び視聴する形を言います。どちらにもメリットとデメリットがあることが、休校中の取り組みを通してわかってきました。

画面越しでライブ感のある授業を展開

ライブ型のオンライン授業は、教員と家庭に一人一台の端末環境が整っている学校、特にコロナ前からインターネットを活用した授業を多くの教員が実践している学校や、生徒がPC端末を持ち帰り自宅での活用を推奨していた学校ではスムーズに移行できたようです。そうした環境が整わない場合で家庭の端末では十分でない場合は、登校日に端末を配付する、学校から端末を生徒に貸し出すなどのフォローをした学校もありました。

ライブ型の授業の魅力は、自宅にいながら学校と同じような授業を受けられることでしょう。リアルタイムに質問ができ、グループワークやディスカッションなどもできます。 理科など実験を伴う授業も、教員の実演を映すことで可能です。普段、理科室で実演を見るよりも画面で大きく見ることができるため理解が進むといった声も聞かれます。何より、リアルタイムならではの緊張感は、しっかりと勉強している、という感覚を持たせるのに効果がありました。新学期から予定していた時間割とほぼ同じスケジュールで授業を進める学校もあり、学習の遅れが少ないのがメリットと言えるでしょう。

ただし、ライブ型の授業は映像や音声の大量のデータを同時に送受信するため、通信状況によりその質が左右されてしまうことがあります。接続が重くなり、映像や音声が途切れるのは情報がつかめなくなるばかりか、ストレスが溜まって生徒の学習意欲を低下させてしまうおそれもあります。

長時間の視聴による疲労も心配です。群馬大学社会情報学部の伊藤健一教授らが小学生を対象に行った調査では、オンライン学習が高い疲労を起こしている可能性が指摘されています。中学生、高校生も学校で授業を受けるよりも、オンライン授業、特にライブ型は高い集中力を求められるので、目の疲れや肩こりなど体への負担が大きくなることが懸念されます。

自主性が求められる配信型授業

では、事前に用意された教材や動画を視聴して学ぶ、非同期型、オンデマンド型のオンライン授業の場合はどうでしょうか。ライブ型のデメリットだった、同時刻に大勢がアクセスすることがないので、生徒は自由に時間に選んで視聴することができます。また、わからなかったところ、もう一度繰り返し聞きたいところを、一時停止し、巻き戻して見ることもできるので、生徒が自分ペースで学習するには最適の方法と言えるでしょう。教員側も授業をする時間や、回線トラブルを気にすることなく、授業を録画することができ負担軽減になります。

一方、オンデマンド型はリアルタイムで教員とつながっていないために、緊張感がうすれ、内容に集中できなかったり、つい、見るのをさぼってしまう生徒も出てきます。見逃した授業や課題が蓄積し、学習の遅れにつながるおそれもあります。教員や保護者がこまめに声掛けをしないと、パソコンに向かわないなど、自律的な学習習慣が形成されにくいとの声もあります。

対面授業とのハイブリッドが主流に

多くの私立中学・高校では、休校中にオンライン授業を試行錯誤する中で、ライブ型、オンデマンド型の特徴をつかみ、使い分けていたようです。また、授業だけでなくホームルームや部活動、委員会活動などをオンラインで実施する、海外の学校とオンラインで交流するなど、新たな取り組みが生まれた学校も多数ありました。分散登校中は、教室での対面型の授業と、オンラインでの授業を組み合わせるなど、学校再開に向けた準備としてオンライン授業を活用した学校もあります。

学校が再開した現在は、オンライン授業は対面型の授業に切り替わりましたが、課題の提出や、保護者への連絡などはオンラインで行うことを継続している学校もあります。また、今後いつ学校が休校になっても、生徒の学びが継続できるようにと、どの学校もICT環境整備、授業でのデジタル活用を強化し、対面とオンラインの「ハイブリッド」な学習環境を構築しようとしています。

ハイブリッドな学習環境を整備する必要性は、経団連も提唱しています。教育とテクノロジーを融合させたEdTech(エドテック)を活用し、一人ひとりが自分に最適な学習ができるようになるのが、これからの教育のあり方だとしています。

2020年7月現在、公立学校でのライブ型のオンライン授業の実施率は中学校で10%、高校で47%、教育委員会等が作成した学習動画の活用は中学校で23%、高校で30%にすぎません。私立学校では、首都圏模試センターの調査によると、首都圏の私立中高の約95%は、5月末までに何らかのカタチでオンラインの学校活動をスタートさせていたことが明らかになっています。

コロナ禍が、これまで遅れていると言われ続けた、学校のデジタルトランスフォーメーションを加速させる中、私立学校はその先端を行く存在です。これから私立学校の教員を目指す方には、こうしたICT環境や活用の状況に対応するため、ICT活用能力は必須です。オンライン型の授業を作り上げる力、さらに対面でしかできない教育を創造する力が、求められています。

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