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キャリア教育とは?そして、キャリアとは?| 取り組み事例まとめ

2021/11/26

キャリアパスポート導入で注目度UP!? | キャリア教育とは?

キャリア教育は、「自分を知り、世の中を知り、将来何になりたいのか、どのように生きたいのか」をテーマにした学びのこと。すなわち“職業観”を養い、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な能力や態度を育てることを目指しています。

また、文部科学省の定義する「キャリア」とは、単に職業を選ぶことではなく、「人が生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分と役割との関係を見出して行く連なりや積み重ね※」です。つまり、「キャリア教育」とは進路指導や就業体験といった狭義の学習活動に限定されるものではなく、自分が自分として生きるために「学び続ける」「働く」意欲・態度とそれを実現させていく能力を育てていくために、学校の教育活動全体を通して行うもの、なのです。

この定義に沿うかたちで、2020年4月、小学校・中学校・高等学校に導入されたのが「キャリアパスポート」です。キャリアパスポートの活用により、小学校から、学年を超えて学びを蓄積し、振り返る機会ができていくことが期待されています。

キャリア教育・取り組みの今 ― 私立学校の事例まとめ 

生涯・生き方がテーマとなるキャリア教育。日本の少子高齢化・人口減少やITの進化による社会構造の変容、多様化する社会、そして昨今の新型コロナウイルス感染症…めまぐるしいスピードで変化する社会では、求められる能力も変わっていきます。教育現場では、「これからの社会で求められる力をどのように身につければよいのだろう」という危機感のもと、変革が進んできています。

テーマの広さに呼応して、取り組みの幅も広っているキャリア教育。主体性、コミュニケーション力、プレゼンテーション力、論理的思考力を養うための「探究学習」「国際理解教育」「ICT教育」などを通して、“大学や社会で活きる力”を身につける取り組み全般をキャリア教育として位置付ける学校もあります。では、実際にどのようなキャリア教育が行われているのでしょうか。主な取り組み事例をまとめました。

「職業観を養う」取り組み

 ・社会人講演・インタビュー

各分野の第一線で活躍する社会人・職業人を学校に招き、仕事内容や、その仕事を選んだ理由・やりがいなどのお話を中心に講演をしてもらいます。大抵は質疑応答の時間が設けられており、積極的に質問・発言する生徒の姿が見られます。講師にはOB・OGも多く、学校の歴史の中で培われた人脈を活用し実践されています。

・中高大連携教育

大学に訪問して最先端の施設・設備を利用した実験や特別講座などを体験したり、先生方や学生との交流など、大学の豊富なリソースを活かしたプログラムが行われています。中高とはスケールの異なる大学の広大なキャンパスに身を置くことで、将来を意識するようになり、その後の学習や大学入試へのモチベーションが高まる生徒も少なくないようです。また、多くの大学付属校や提携校では、大学の職員を招き、大学で何を学べるのかを知る学部説明会などが行われています。

・企業との連携

企業が提起するミッションの解決策を考えたり、企業を訪問して社員へのインタビューや会社見学、職業体験などを行います。どの内容でも事前学習・実習(実践)・事後学習が取り入れられていることが多く、職業についての理解を深めています。ほかにも、教育関連企業が主催する課題解決型プログラムに取り組み全国大会を目指すなど、幅広い内容で展開されています。

・ボランティア活動

「被災地や貧困地域支援」「防災」「介護施設訪問」など、国内外でのボランティア活動を通して、“自分たちに何ができるのか”を考え、幅広い視野や責任感を身につけていきます。ボランティア活動を通して、自分の知らなかった社会の現状を知り、気づきを得ることで、将来へのビジョンを明確にする生徒もいます。

「社会で活きる力を身につける」取り組み

・探究学習

「自ら問いを立てて、解決に向けて情報収集・整理・分析を行い、周囲の人と意見交換し協働しながら進める学習活動」のこと。知識を横断的に用いて課題発見や問題解決に必要な能力を育むことが目的です。実際にはグループワーク、調べ学習、ディスカッション、プレゼンテーションなどに取り組んでいます。中高卒業時に論文としてまとめる学校や、最近ではSDGsを題材とする学校も多く、各校の個性が出たさまざまな取り組みが行われています。

・国際理解教育

実社会での活躍を見すえたとき、グローバルな舞台も念頭にすることでしょう。多くの私学では、英語学習はもちろん、並行して外国の歴史・文化・習慣を学び、異文化理解を深めることで、グローバル・多様化する社会に即した取り組みを実践しています。留学生との交流、国内外研修、留学制度の設置や、まず自国のことを知るべきという方針のもと、日本文化に関する教育を強化している学校もあります。

・ICT教育

新型コロナウイルス感染症拡大による休校期間中に進んだICT教育。特に私学では早い時期から双方向型のオンライン授業やホームルームが実現されました。それだけではなく、インターネットとPC・タブレット端末をツールとして活用し、調べ学習や探究学習、データ分析やプログラミングなどの課題解決力や論文執筆やプレゼンテーション資料を作成し表現力・発信力を養うなど、大学や社会で役立つ実践的な力を身につけています。

キャリア=変わりゆく社会の中でどう生きるか

教育は日々進化していますが、時代の変化により素早く柔軟に対応していくことが私立学校の魅力であり特色。大学進学実績を伸ばす背景ともなる生徒の学習意欲も、将来を見すえていくことで高まります。「キャリア教育」はより良い生き方に向けての欠かせない要素。生徒の将来を見すえ、社会の中でどう生きるかに重きを置いたキャリア教育が行われています。

※中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)平成23年1月31日」

 

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