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ICTを活用した学校の働き方改革・私立学校の最新事例

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2023/08/04
私学の働き方改革最前線

多様化する教育現場

メディアでもたびたび報じられている「教員不足」。昨今の教員志望者の減少、休職・離職者の増加などを背景に、ますます深刻化しています。その解決のために急がれるのが、長時間勤務を余儀なくされている教員の働き方改革の推進です。
長時間労働になってしまう大きな原因として、授業準備・保護者対応・部活指導・校務など、教員の業務が多岐にわたることが挙げられます。また、教育の現場を見てきて感じているのは、保護者の価値観や考え方の多様化に伴い、子どもたちも多様化しているということ。子どもたちに一人ひとりに向き合うことは、教員としての自信、やりがいを得ることにつながるでしょう。ただし決して簡単なことではないため、様々な業務を抱えながら試行錯誤を重ねている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

教員志望ながら、教育実習などでそうした実態を知り、不安になったり、迷ったりしている方も少なくはないでしょう。そういう方にぜひ目を向けていただきたいのが、働き方改革が着実に進みつつある私学です。今回は、校務のスマート化につながった私学の取り組みをご紹介します。

学校の一大イベント「入試」の業務改善を実現したインターネット出願システム

私学の業務におけるICT活用のうち、コロナ禍において一気に加速したのが、インターネット出願システムの導入です。イベント予約から出願・合否照会・入学手続きまでを一元化できることが特徴で、受験生にとっては入試に関わる一連の手続きを、すべてオンライン上で完了させることができます。特にコロナ禍においては、学校に来なくとも受験料や入学金のオンライン決済が可能であることが、各校の導入を後押ししました。

インターネット出願システムの導入は、学校現場にも大きなメリットをもたらしています。願書や専用封筒などの準備や郵送作業が不要となったほか、提出書類の管理をはじめ細心の注意が必要な多くの業務からも解放されました。受験者数が数千人にのぼる学校では、提出書類のナンバリング、合格通知書の記載に間違いがないかどうかの最終チェックなど、夜な夜な作業に追われることもめずらしくはなかったようですが、「導入したことで格段に楽になった」というお声をよく耳にします。入試広報に携わる先生方の働き方改革につながっていることを強く実感しています。

抱える課題は公立校も同じです。2023年1月には、大阪府が府立の高校や中学校の入試にインターネット出願システムを導入する方向で調整を進めているとの報道がありました。

もはやスタンダード?! 保護者への連絡のペーパーレス化

学校現場では、教員と保護者・生徒をつなぐ校務支援システムの活用も進んでいます。コロナ禍を経て、学校だよりの配布や保護者への連絡にICTを活用することは、私学ではすでにスタンダートになっていると言っても過言ではないかもしれません。
教員の負担軽減に貢献するだけではなく、紙よりも確実に保護者の手元に届き、スマートフォンでいつでもどこでも確認できて、紛失の心配もない、多忙な共働き家庭のニーズにも応える、双方にとって有益なサービスと言えるでしょう。

私学で導入が進むクラウド型の統合型校務支援システム

また、学校現場におけるさらなる働き方改革の推進を担うものとして期待されているのが、文部科学省が導入促進に取り組んでいる統合型校務支援システム。これは「教務系(成績処理、出欠管理、時数管理等)、保健系(健康診断票、保健室来室管理等)、学籍系(指導要録 等)、学校事務系など統合した機能を有しているシステム」を指し、あらゆる校務を一元管理し、教職員の業務の効率化を図ることで、子どもたちと向き合う時間の拡充を目指すものです。

望ましい形とされているのが、アクセス制御を前提として校務に関わるネットワークを統合し、インターネット経由で接続したクラウドで運用すること。従来から活用されてきた校務支援システムとは異なり、導入コストが低い、情報漏洩のリスクがあるUSBメモリによるデータ持ち出しをしなくても出張先などで校務ができる、いったん手書きした記録をシステムに転記する“二重管理”がなくなるなど、様々な利点があります。
また、保護者との連絡機能を使って通知表などを配信することも可能です。保護者はマイページから出欠状況や保健室来室記録などを閲覧でき、お子さんの日々の様子を知ることができます。

統合型校務支援システムは、一部の教職員が担う校務だけではなく、教科担当や担任としての業務の効率化にも役立つツールです。教員の方には、ぜひそれぞれの視点から、より働きやすく、より力を発揮しやすい環境づくりに活かしていただければ教育現場は大きく変わるでしょう。

私学における働き方改革は確実に進んでいるといえるでしょう。そして、そうした最先端の働き方改革に取り組めることこそが私学の強みです。
各校における取り組みの実態は外部からは見えにくいため、エージェントを活用することも方法の一つ。確かな情報収取で、あなたが希望するワークスタイルを確立している学校、確立に向けて改革を進めている学校を、見つけてほしいと思います。

■インタビュー

エデュケーショナルネットワーク 仙葉 崇

営業担当として私立学校に特化した情報誌や、ポスター・学校案内といった学校広報物の制作に携わってきた経験を活かして、現在は、教育現場における課題解決に寄与するフルクラウド統合型校務支援システムの導入支援に奔走中。

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