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非常勤講師として働く― メリット・デメリット

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非常勤講師のメリット

1 勤務時間が明確で、基本的に残業がない

非常勤講師の勤務時間は基本的に授業時間です。もちろん、準備や片付けの時間も必要ですから、それを含めて勤務時間が明確なのが非常勤講師です。これは専任教諭や常勤講師と大きく異なる点で、原則として既定の時間以上に働くことはありません。授業が終わり、片付けを終えたら学校を後にできます。学校の事情や本人の都合で授業を代わってもらう「交換」が発生しても、事前の連絡のもと、決められた時間の範囲内でのやりくりとなります。

2 時間のゆとりがありライフスタイルに合わせられる

生徒指導や保護者対応など、授業以外の校務は、非常勤講師は対応しません。ですから、勤務前後の時間を有効に使うことができます。

〇 育児や介護のため、家族との時間を確保したい
〇 次年度の教員採用試験に備えて経験を積みつつ、勉強に集中したい
〇 ほかの高校や専門学校などで教える場所や時間を掛け持ちしたい
〇 再び教員に戻りたい。ブランクがあるので復帰への最初の一歩としたい
〇 教員以外の専門分野の仕事が・研究があり、両立させたい
〇 大学院在学中で研究に充てる時間も取りたい
〇 定年後、マイペースで教育活動にいそしみたい
〇 副業や趣味の時間を大切にしたい

ざっと挙げただけでも、非常勤講師の道を選ぶ理由は多彩です。教員の働き方改革が進んできたとはいうものの、専任教員や常勤講師の場合、「ほかの先生が職員室に残っているから定時に帰りにくい」といった空気がまだまだ残っているのが実情です。忖度をせずにさっと切り上げ、自分の時間を有効に活用する生活リズムが作れます。

3 授業に専念でき、教えるだいご味を味わえる

授業そのものに専念できるのが非常勤講師のメリットです。授業前に十分な準備をし、授業本番で生徒と向き合い、教えることにだけ集中できます。授業後は教え方を振り返り、次の授業の改善に活かしていく。教科指導のPDCAサイクルを回すことは、よい授業づくりの基本だといえるでしょう。

授業スキルに関しては、新学習指導要領の実施や、大学入試改革の影響で、授業はこれまでのように先生が教科書内容を講義するだけのスタイルは支持されなくなっています。知識の定着を図りつつ、ペアワークやディスカッションなどを取り入れた対話型の授業、生徒自身が主体的に学び、気付きを得ていくような教員のファシリテーター的要素が求められています。
ICT活用能力が必要な場合もあります。私学の中には1人1台のタブレットを活用しており、教科書や学校だよりもPDF配信という先進的な学校もあれば、ICT環境の整備はこれからで発展途上にある、という学校もあります。それぞれの状況に合わせて、生徒がICTを使いやすい授業を形づくっていく柔軟性が求められます。このあたりは、民間企業での経験がある人、大学でICTを積極的に用いながら学んできた人には有利となるでしょう。

生徒の学習態度や意欲について、よく観察できる「眼」も確かなものが求められます。学級担任を持たない、ということは授業という接点だけで生徒と関わることになるからです。
たとえば定期テストの結果が思わしくなかった生徒に対して、どのようにフォローするか。直接の原因は勉強不足だとしても、本人が部活動など授業以外の活動が忙しかったり、クラスの人間関係で悩んでいたりと、何か勉強に集中できない要因があるのかもしれません。授業中の生徒の様子からしっかり読み取ること、場合によっては学級担任や学年主任、管理職、同じ教科の専任教員に報告や相談をし、連係を取ることも必要になります。非常勤講師は生徒指導を行わないとはいえ、生徒と信頼関係を築くことは授業がスムーズに進むポイントでもあるからです。
それに、生徒から見れば、勤務形態を問わず、どの先生も同じ「先生」です。勉強が楽しくなる授業、さまざまなことに目を開かせてくれる授業を生徒は待っています。その意味で、非常勤講師は「教える」ことの本質が試される立場、教師としての資質が問われるやりがいのある職種ともいえるでしょう。

非常勤講師のデメリット

1 任期が決まっている

非常勤講師の多くは、1年度ごとに契約を更新する必要があります。たとえば育児休業や休職中の教員の補充として募集・採用された場合は、その先生の復帰に伴い、契約が更新されない場合もあります。
ですが、任期が定まっていることはデメリットばかりではありません。逆に、しっかりと授業で実績を残していくことで、常勤講師や専任教諭の登用への道が開かれるケースもあります。また、同じ学校でなくても、自分がさらにステップアップできる環境を求めて、他の学校に応募しやすいのも、任期が決められているメリットになります。

2 待遇は専任・常勤と比べて差がある

非常勤講師の給与は、多くの場合、1コマ当たりの単価と、担当するコマ数により計算されます。1コマ単価は学校により異なりますし、週当たりのコマ数が少ないと、収入も連動して低くなります。社会保障は国民健康保険、国民年金への加入となることが多いので、事前によく確認することが必要です。福利厚生も学校により異なりますが、専任教諭や常勤講師と同等ではない場合が多いことをチェックしておきましょう。
ただし、収入が少ないからといって一概に非常勤講師が不安定だ、と決めつけるのは早いでしょう。前述した非常勤講師を選ぶ理由を見ても分かるように、今は多様な働き方に合わせて仕事を選ぶ時代です。実現したい生き方のために、時間内で確実に収入を得ることができる非常勤講師を選ぶことは賢い選択と見ることができます。
なにより、授業に専念し、また自分の時間を大切にして、生き生きと働いている非常勤講師の姿は、専任教員や常勤講師などのフルタイムの教員にとって大きな刺激になるのではないでしょうか。また、生徒も、非常勤講師の先生が専門としている研究分野の話や、これまでの経歴やエピソードを聞くことは、社会に目を向け、視野や考え方を広げることに役立つはずです。

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