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私立と公立、教員の働き方の違い

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2018/10/06

私立と公立、教員の働き方の違い

前回、公立と私立では給与体系が異なることを紹介しました。今回は採用職種を見ていきます。公立・私立に共通しているのは、定年まで働く「正規雇用」と雇用期限のある「非正規雇用」の形があることです。ただし、呼び方や担う仕事は両者で異なります。それぞれの特徴を知り、目指すライフスタイルや将来設計に合わせた教員生活を描いてみましょう。

公立は採用試験の合否が分かれ道

公立学校では正規雇用の教員は「正規教員」と呼ばれます。大学で教員免許状を取得し、教員採用試験に合格して本採用されると60歳で退職するまで基本的には教員として過ごすことになります。

しかし、採用試験の合格者だけが教員なのかというと、そうではありません。自治体が採用する「臨時的任用教諭」(常勤講師、講師と呼ばれることがある)は、教員採用試験に不合格となった人が主に登録・採用される雇用形態です。待遇は本採用の教員に準じた勤務時間や給与となりますが、任期は1年で終了し、継続するには再び採用に応募しなければなりません。中には何年も採用試験に浪人をしてずっと臨時的任用教員という人がいます。毎日の授業をこなしながら、試験対策をし、年度末には任用期間が終わるという働き方は精神的なストレスがかかりやすいといえるでしょう。

このほか、臨時的任用よりも短時間で勤務する場合は「非常勤講師」(期限付臨時任用、任期付短時間勤務教員など呼び方はいろいろ)と呼びます。授業1コマあたりの報酬が決まっており、企業でいう「パートタイム」に相当します。教員経験はあるが家庭の事情などで退職した人や、定年を迎えた元教員がなるケースも多く、正規教員や臨時的任用教員よりも収入は大幅に少なくなります。

専任への登用のチャンスが多い私立学校

私立学校の場合、正規雇用の教員は「専任教諭」と呼ぶのが一般的です。公立の場合と同じく教科指導や生徒指導、さまざまな校務分掌を担当します。終身雇用が基本で定年退職は60%が60歳、25%が65歳となっています。公立学校が何年かおきに異動があり、働く環境が変わってしまうのに対して、私立学校は原則として異動はありません。授業力や生徒指導力などを早く身に付けられ、積み上げてきたものを生かすことができます。結婚や出産、介護など家庭生活との両立も見通しが立てやすいといるでしょう。

常勤講師」は有期雇用のフルタイムの教員です。公立の臨時的任用教諭に相当する職種ですが、公立が教員採用試験合格を目指すための「浪人」的な捉え方がされるのに対して、私立の常勤講師は専任教諭の前段階としての「試用期間」的な意味合いがあります。常勤講師として勤務し、そののち同じ学校の専任教諭になることも珍しくありません。常勤講師時代に積み上げてきた指導力や経験を途切れさせることなく活かせるのが、私立学校の常勤講師といえるでしょう。

常勤講師は1年契約が基本ですが、仕事の内容は専任教諭と同じで教科指導をおこないます。担任などの校務分掌や生徒指導、定期試験の作成・採点、部活動の顧問なども担いますが、その範囲は学校により異なります。

非常勤講師」はパートタイムで教え、給与も授業のコマ数で計算されます。教科指導が中心で、生徒指導や校務分掌は担わないケースがほとんどですが、公立との違いは非常勤講師が「教科指導のプロ」として扱われることです。

たとえば理系なら理科実験の充実した授業ができる、スポーツを専攻しているなら体育の授業で専門的な見地から生徒にアドバイスができる、留学経験を生かしてコミュニケーション中心の英会話授業ができる、などです。

学校における教員の第一の役割は授業をすること。その点で生徒を引き付ける魅力的で、興味深い授業をすれば非常勤講師であっても校内で一目置かれる存在になれます。常勤講師そして専任教諭への登用のチャンスもぐんと開けてきます。

ライフプランが立てやすい

私立は専任教員、つまりフルタイムになるキャリアパスが見えやすいのがメリットです。異動もなく住宅購入の計画も立てやすくなります。私立学校は学校法人が運営していますから、しっかり就業規則のもと各種手当も明記されています。部活動の指導がボランティアということはあり得ません。

公立学校と私立学校には、それぞれの良さがあり、職種や仕事、位置づけなどが異なることがおわかりいただけたかと思います。自分の強みを生かして「教える仕事」に関わっていきたい、と考えている人は、私立学校での勤務も選択肢のひとつに加えてみてはどうでしょうか。

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