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コラム

校務分掌とは③「進路指導」のお仕事について知りたい!

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私学には、「校務分掌」と呼ばれる仕事があります。学校運営のために必要な業務分担のことで、さまざまな校務を、教職員が役割分担しながら進めています。各種校務の仕事内容をご紹介する本シリーズの第3回は「進路指導」。その仕事内容や位置づけについて、清明学院高等学校で進路指導部長を務めた渡部昌文教頭にお話をうかがいました。

清明学院高等学校
教頭
渡部 昌文先生

進路指導は、選ばれる学校であり続けるための両輪の一つ

生徒一人ひとりの「清明力の向上」を目指す本校では、夢や目標に合わせて選べる5つのコースを設置しています。進路指導においては、「将来について考えるきっかけ」を何度も与え、進路の選択や比較・検討の基本となる「知ろうとする姿勢」を育むことを重視。3年間を通じて「なりたい自分」の発見から実現までをサポートしています。

それらの実践に不可欠となるのが校務。校務分掌の観点から、学校は二輪車に例えることができます。正面から見たときの“顔”のカッコよさは、「入試広報」。でも、タイヤが三角や四角だと走りにくい。求められる役割を果たすために不可欠な二輪が「生活指導」と「進路指導」です。

上位校など、一輪でしっかり走れる学校もありますが、大多数の学校は、二輪がきちんと回っていなければ機能しませんし、機能していてこそ、“顔”のカッコよさも増すというもの。進路指導は、まさに学校経営の屋台骨と言える重要な位置づけにあります。

進学先や就職先の情報収集・分析と“肌感覚”でマッチングの基準となるデータベースを更新

進路指導の仕事には就職と進学という、2つの分野がありますが、いずれにおいても大きなウェイトを占めるのが情報収集です。1学期は進路指導部長をはじめベテランが中心となって企業や大学、専門学校などの情報収集とその整理・分析にあたり、最新の動向・データを生徒や教員に発信していきます。

特に、生徒指導において第一義的責任を有する担任との情報共有は、非常に重要です。3年前の情報が使えない、などというケースは珍しくありません。情報を更新しないまま指導のファーストステップを踏むと、生徒との信頼関係の構築にも支障をきたすため、入試制度や動向などの変更点を押さえて伝えることが求められます。

また並行して、進路計画の作成も行います。進路ガイダンスや模擬テストをどのように実施していくのか。模擬テストの結果は合格ラインを判断するベースとなるもので、これまで校内で蓄積してきたデータとの比較分析をしながら、常に見直しを行っています。

模擬テストに関わる業務は、準備期間も含めると2~3か月ほど前からスタートし、試験日程のアナウンスのほか、届いた問題・解答用紙の仕分け、試験監督の割り振り、終了後の記名等の確認、採点元への発送といった作業もあります。結果が出たら、本校オリジナルの「昨年はこれくらいなら、このあたりに合格している」といった分析データを添えて担任に渡します。

ここでものを言うのが、いかに情報を収集・分析できたかということと、進路指導としての “肌感覚”です。とりわけ中堅の大学は、同じように見えても、それぞれの動向は異なるもの。社会の状況やトレンドも加味しつつ、全国規模のテストの結果を本校のデータと照らし合わせ、たとえば「昨年は偏差値50で合格していたが、今年は〇〇学部は人気だから、50では厳しいかも」といった予測を立てていきます。

年間を通じて模擬テストに関わる業務があり、秋から年末にかけては、生徒や担任教員から寄せられる個別の相談への対応、調査書・推薦書の発行といった事務が入ってくるため、多忙となります。

進路指導を若いうちに経験することは、生徒との信頼関係を築く上での大きなプラスに

進路指導としてのやりがいは、生徒一人ひとりの人生の分岐点に関わることができるところにあります。それをもっとも最も強く感じられるのは、前述した“肌感覚”が求められる業務ではないかと思います。

ただしそこは、ベテランの担当領域。進路指導部に所属する若手教員には、まずは作業を確実にこなしてほしい。そして何より、進路ガイダンスはもちろん、日々の授業などで、教員を目指そうと思ったきっかけや進学先を選んだ理由、その雰囲気・学問傾向、あるいは、前職を選んだ経緯や社会・業界・企業の実態、そこでの経験について、大いに語ってほしいという思いがあります。生徒に近い年代だからこそ担える役割ではないでしょうか。

また本校のように校務が希望制の学校であれば、ぜひ若いうちに進路指導を経験してほしいと思います。高校生は、たとえそれがランチの店選びのような他愛のない話であっても、しっかりと受け止めてくれる教員に対しては「信頼できる」と感じるものです。その信頼がいずれ、「あの先生に進路相談をしよう」という行動につながる。逆に、何か一つできないことがあると、「あの先生はすべて駄目」とみなし、授業すらまともに受けなくなってしまうケースも少なくありません。つまり、進路に関わる知識があれば生徒の信頼を得られるとは言い切れないものの、もしなければ確実に、信頼を失う日が訪れるということなのです。

進路指導部に身を置いて、まずは知識の引き出しをいっぱいにしてください。たくさんの知識があってこそ、そのデータを更新していくことが可能となります。そしてそれは、担任教員や教科担当を務める上で、大きなプラスになるはず。「先生、◯◯大学って、どのくらいの成績なら入れるの?」という問いに真摯に向き合い、的確に対応できるよう備えることで、生徒の信頼を勝ち得る第一歩につなげてほしいと思います。

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