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コラム

校務分掌とは④「教務」のお仕事について知りたい!

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私立学校には、「校務分掌」と呼ばれる仕事があります。学校運営のために必要な業務分担のことで、様々な校務を、教職員が役割分担しながら進めています。各種校務の仕事内容をご紹介する本シリーズの第4回は「教務」。出世コースの一つとも言われる教務の業務内容やその位置づけについて、これまでにほぼすべての校務を経験されてきたという香里ヌヴェール学院中学校・高等学校の池田靖章校長にお話をうかがいました。


学校法人聖母女学院常任理事
香里ヌヴェール学院学院長
香里ヌヴェール学院中学校・高等学校校長
池田 靖章先生

学校のシステムづくりを担う「教務」は、いわば学校全体を一望できる“丘の上”

本校は長きにわたり、カトリックの教えに基づく心の教育を実践してきました。建学の精神にある「愛・奉仕・正義」はまさに、次代に必要なレジリエンス(困難にぶつかっても、しなやかに回復し乗り越える力)の支えとなるものです。どのような社会にも対応し、チャレンジできる人を育むため、探究・グローバル・ICTの3つを「自分の未来像を描ける人間になるための柱」と位置づけ、教育を革新し続けています。

革新し続ける本校において、重要な役割を担うことになるのが「教務」です。

たとえば文化祭前日、準備のためにどれだけの時間を充てるのか。そこには学校の考え方が表れますが、今まで半日だったものを「丸一日に変更する」となれば、複数の授業を別日に振り替える必要があります。限られた年間授業時間数の中で、学校教育法の規定に則ったコマ数を確保できるよう、他の行事や定期考査、模試の日程なども考慮しながら調整しなければなりません。そうやって学校の方向性に従い、授業や行事からなる学校生活全体をデザインすることが、「教務」の最も重要な仕事の一つです。

生徒指導の役割が「学校の文化をつくること」にあるとするならば、教務の使命は「学校のシステムをつくる」こと。「教務」の業務が円滑にまわらなければ、教育活動は止まってしまいます。表に出ることはない地味な仕事ではありますが、いわば学校の発展につながる導火線のような存在と言えるでしょう。

連綿と続く重要な業務一つひとつをきちんとやり遂げられる人が適任

本校の教務部は8名。前述したようにメインの業務は、カリキュラムをデザインし、それに沿って時間割や行事のスケジュールを作成することです。国公立大学を目指すコースは選択科目を多く設定する、副教科は選択制にするといったことも、教務部が調整します。

その際、教員をどのように配置するのかも含めて考えます。店長がスタッフのシフトを組む作業をイメージしてください。土曜に授業がある場合は各自が週休2日になるように、また必要に応じて、各教員の家庭の事情や要望も考慮しながら、パズルのような感覚で組んでいきます。

そしてもう一つの重要な業務が、成績に関わるもの。成績の出し方の基準を設定した上で、定期考査における思考力や表現力を問う問題の配分などを決めていきます。公欠にするか否かの判断など、指導要録に関わる決定もその都度、教務部で行うことになります。また学校によっては、入試問題の作成や合否の判定を教務部が担っているケースもあります。

最も忙しいのは、次年度に向けていくつもの議論や作業を並行して進めなければならない2学期から年末までの期間。3学期に最終調整し、新年度がスタートすると少し落ち着くというイメージでしょうか。

法律で規定された内容を扱うため、必要不可欠かつ多様な業務を、一つひとつきちんとこなすことができる人にぴったりかと思います。最大の魅力は、「学校をつくることができる」という点。私自身は楽しかったですね。責任が重い分、「学校を運営している一員」であるという確かな実感を得ることができます。

学校や教育について真に理解することで教員としての“10年後”が大きく変わる

学校の全体像を把握できるようになることから、「教務」は出世コースの一つとも言われます。ただ私自身は、新任教員にこそやってほしいと考えています。その学校が大切にしていること、カリキュラムや行事が決定する流れを理解できていれば、たとえば10年後、別の部署の一員、あるいは教科担当として新たな提案をしたいと思ったときに、様々な相談や交渉のタイミング・手順を的確に判断できます。また、それらを知った上で教科指導に取り組むことは、「教員として何を大切にするのか」を見出すことにもつながるでしょう。自ずと、やりがいも増していくだろうと思います。

学校にもよりますが、「全教員が何らかの校務に携わる」というケースがほとんどです。配置にあたり、まずは本人に希望を聞くというケースも少なくないので、自分自身の適性を見極めておくことが大事かと思います。

そしてもし、「自分の強みを活かせそうだ」と感じたなら、「教務」から学校全体を見渡すという選択をしてほしい。その経験は、いつかあなたの中に「より良い学校にしたい」といった思いが芽生えたとき、実現に向けて組織を動かす大きな力となるはずです。

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